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Pagesで原稿

【同人小説本原稿】オリジナルのテンプレートの作り方【Pages ver.12.2】

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新・同人小説原稿のテンプレートの作り方!

Pagesがver.12.2で大幅に仕様変更されたため、以前書いたテンプレートの作り方では現状と異なる点が多くなりました。

そこで、新しいバージョンに対応したテンプレートの作り方をまとめました!

Pagesは、こと細かに設定できるわけではないけれど、同人小説を始めるには申し分ない機能を持ったアプリです。

「これからPagesを使って小説を書こうと思っている」という方の参考になれば幸いです。

ご案内

この記事内で紹介する内容、画像はすべてiPad版Pagesのものです。Mac版とは仕様が異なります。

画面はダークモードに設定し、周辺機器はキーボードとマウスを使用しています。(黄色い円はマウスポインターです)

使っているキーボードとマウスについては↓の記事をチェックしてみてください。

【iPad/iPhone】物書きの使用機器、作業環境まとめ
【iPad/iPhone】物書きの使用機器、作業環境まとめ

テンプレートがあれば、いちいち他のファイルを参照したり、複製したりする必要がありません。「やろう!」と思ったらすぐ原稿作業に入れます。

テンプレートを作りきるまでは少し時間を使いますが、その分、後々ラクができます。ぜひ一度作ってみてくださいね!

これから始める方向けではありますが、今まで使っていたけど「仕様変更により使い方がよくわからなくなった」という方の参考にもなれば、これまた幸いです。

書式設定をする際、フォントによって各数値が大きく異なります

プリインストール以外に使用したいフォントがある場合、先にフォントをインストールしておいてください。

iPadにフォントを追加する方法はコチラ

フォントの追加方法|アプリ「AnyFont」【iPad/iPhone】

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新規作成

まずはアプリを開いて新規ファイルを作成します。

Pagesアプリを開く

ホーム画面でPagesアプリをタップして起動させてください。

「新規作成」をタップ
「基本」テンプレートの「空白(縦書き)」をタップ

新規ファイルが作成されました。

次から、各種設定をしていきます。

書類設定

ここで設定することは

  • 用紙サイズ
  • 見開き設定
  • 余白

の3つです。

用紙サイズ

用紙サイズ=原稿サイズのこと。自分の作りたい本のサイズ(塗り足し含む)に設定します。

用紙サイズや推奨している塗り足しサイズについては、必ず利用したい印刷所のマニュアルを確認してください。

ファイル名をタップ
「書類オプション」→「書類設定」をタップ
用紙サイズの「カスタムサイズ」をタップ

プリセットの用紙サイズは「レター」「A4」のみ。

そのため、大抵、カスタムサイズで設定する必要があります。

自分の作りたい用紙サイズ(塗り足し含む)を入力

数字のところをタップすると数値を入力できます。

右上のキーボードのアイコンをタップすると、テンキーが出現します。

「<書類」をタップして「書類設定」画面に戻る
ちなみに、このサイズはSTARBOOKSでの原稿サイズ(文庫)です

用紙サイズ(原稿サイズ)が設定できました。

続いて、見開き設定に移ります。

見開き設定

「書類設定」画面の下部にある「見開きページ」をONにする

デフォルトはOFF(グレーの状態)になっている
タップするとON(オレンジの状態)になる

これをすることにより、1枚1枚の用紙が続いている状態だったのが、奇数ページ・偶数ページ(見開き)という性質を持つファイルになりました

次は余白を設定します。

余白

天・地・ノド・小口の余白を設定していきます。

余白のサイズについては、利用したい印刷所のマニュアルを必ず確認してください。

引き続き、「書類設定」画面からです。

画面を下にスクロールし、「詳細設定」をタップ
「◀︎▶︎」「▲▼」を動かして、余白を設定する

見開き設定にしているので、どちらか一方を動かせば左右ページで共有されます

天・地はヘッダ・フッタの枠を動かして調整します。ヘッダ・フッタを動かしたあとで本文領域の天・地の位置も調整可能です。

参考

余白の配置

通常は0.5cmずつ、最大までズームすると0.25cmずつ調整が可能です。

こちらは0.5cmずつ

最大ズームしたあとは0.25cmずつ

「完了」をタップ

調整が終わったら「完了」をタップします。

これで書類設定は終了です。

作業画面の環境設定

ここでは作業画面(本文入力時に見ている画面)の環境設定を行います。

すべて、左上にある、2カラムのアイコンから設定します。

このアイコンから設定します

サムネールを表示させる

「ページのサムネール」をタップ

ONになると、左側にサムネールが出現します。

ページ追加に伴って、見開き状態で下にページが増えていきます。

タップすることで、そのページまでジャンプすることができます。

2ページ表示

「2ページ表示」をタップ

これをONにすると、文章を見開きで確認することができます。

今回は先に見開き設定をしているので、すでにONの状態です。(見開き設定をすると、自動的に2ページ表示がONになる)

左側にチェックマークがついているとONです。

すでにONの状態
2ページ表示の状態
これは1ページ表示

1ページ表示だと、1ページごとの縦スクロールになります。

単語数の表示、表示内容の変更

「単語数表示を表示/非表示」をタップ

  • ONの状態・・・「単語数表示を非表示」
  • OFFの状態・・・「単語数表示を表示」
これはONの状態

表示位置を移動させる

表示を長押ししながら動かすと移動できます。

左右の上中下、中央の上下の計8か所に移動可能です。

移動可能な場所

表示内容を変更する

単語数表示をタップするとポップアップが出てきます。そこから表示内容を選べます。

純粋な文字数カウントなら,文字(空白なし)のままでOK

作業画面の設定はこれで終了です。

ヘッダ(フッタ)の設定

詳細設定でのヘッダ(フッタ)は、見た目が実際のページと異なります。

本のページ

見開きのとき、

  • 向かって偶数ページ
  • 向かって奇数ページ
Pages
詳細設定での
ページ
  • 向かって奇数ページ
  • 向かって偶数ページ

よって、余白とチグハグな見た目になります。ご注意ください。

ノンブル(ページ番号)の設定

ファイル名をタップ
「書類オプション」→「書類設定」をタップ
「詳細設定」をタップ
ノンブルを表示させたい場所に「1」と入力
私はノンブルを上に表示したいのでヘッダを使用

ヘッダ・フッタはそれぞれ左・中・右の3ブロックに分かれています。

表示させたい場所に入力してください。

「1」を選択状態にし、ポップアップから「ページ番号」をタップ

ノンブルは必ず「ページ番号」に設定してください。

そうしないと、ただのテキストと認識されてしまいます。

追記

数字を入力せずともポップアップに「ページ番号」と出てきたので、それをタップすればOKでした。

うまくいかない時はこの手順通り、一度数字を入力してから「ページ番号」に変換すれば間違いないと思います。

ページ番号の表記タイプを選んでタップ
お好みで
再び「1」を選択状態にし、刷毛アイコンから書式設定を行う
選択状態で刷毛アイコンをタップ
書式設定画面

サイズ、色、フォントなどをお好みの設定に変更してください。

変更し終わったら、段落スタイルの「アップデート」をタップ

書式設定の変更内容を保存しておくためには、「アップデート」する必要があります。

詳しくは書式設定の項目に記載します。

アップデート完了すると表示が消える
「完了」をタップ
ノンブルを確認
ちゃんと順番に数字が振られている

奇数ページ、偶数ページで異なる内容を表示させる

「奇数、偶数ページどちらもノンブルを小口側に表示したい」など、左右で違う表示にしたい時は以下の設定をします。

ファイル名 → 「書類オプション」→「書類設定」をタップ
上部タブの「セクション」をタップ
これは「書類」タブの中身
こちらが「セクション」タブの中身
「左右で異なる」をON
デフォルトはOFF(グレーの状態)になっている
ON(オレンジの状態)にする
「書類」→「詳細設定」をタップ
奇数ページ、偶数ページでそれぞれ表示させたい内容を入力

先に入力していた内容は、奇数ページに残っています。

余白設定では中央部分はノド(綴じる側)ですが、ヘッダ・フッタにおいては見た目と異なり画面向かって右が奇数ページ、左が偶数ページなので、画像の場所が小口側(捲る側)です。

向かって右=奇数ページ
向かって左=偶数ページ
「完了」をタップ
反映されているか確認
小口側にノンブルを表示できました

小見出し(タイトルなど)を入れる

たとえばノンブルの横にタイトルなどを入れたい時に使います。

これは必ずしもテンプレート作成時にやらなくてもいいのですが、なにか文字を入れておくと原稿時にサイズ調整したりする手間がなく便利です。

ファイル名をタップ →「書類オプション」→「書類設定」をタップ
「詳細設定」をタップ
小見出し(タイトルなど)を、表示させたい場所に入力する
「完了」をタップ
反映されているか確認

段落スタイルは「ヘッダとフッタ」が適用されます。

フォントやサイズを変えたい場合、ノンブルの時と同じように範囲選択して、刷毛アイコンから変更してください。

書式設定

ここでは

  • 段組み
  • 行数・文字数の調整の仕方
  • 段落スタイルのアップデート

について見ていきます。

段組み

本文上にカーソルがある状態で刷毛アイコンをタップ

カーソルが本文上に無いと、刷毛アイコンをタップしても何も表示されません。

「段組み」をタップ
「段組み」で段数を設定
MAX8段まで増やせました
「段の間隔」を調整
上下の段と段の間隔が調整できます
段の幅を変えたい時は「段の幅を均等にする」をOFF → 列のサイズを調整
「<テキスト」をタップして設定画面を閉じる

行数・文字数の調整の仕方

使いたいフォントに設定した上で、フォントサイズ、行間隔、余白で調整していきます。

Pagesでは行数・文字数の数値設定ができないため、自力で近づける必要があります。

ここでは一番簡単にできる(と思われる)調整方法を書いていきますので、参考にしてみてください。

本文に「1234567890」を全角で入力 → 1行あたりに入れたい字数になるまでコピペする
10文字 × n で文字数を設定
これは40字
この時点で1行に収まっていない場合
  • 余白
  • フォントサイズ

を調整してみてください。

2行目から1行ずつ「23456789012…」を全角で入力(1ページに入れたい行数分)
これは17行
テキストを全選択し、刷毛アイコンをタップ
次ページまですべて選択する
「行間隔」をタップ
1ページ内に収まるよう、「行間隔」を調整
1ページに17行収まった

+−ボタンだと決まった間隔でしか調整できません。

本文領域全体を使えるようにするため、最終的には数値入力して微調整することをオススメします。

数字のところをタップすると、数値入力できるようになる
ページギリギリまで使えるようになった
設定画面外をタップして、設定画面を閉じる

「フォントサイズが小さすぎる」「行間隔が狭すぎる」という場合、視認性に影響ない範囲の最小値に設定し、余白を調整する手段もあります。

余白を取らなすぎるのも視認性に影響(文字が綴じ部分に入り込んでしまったり、持ち手に文字が被ってしまったり)するので注意が必要です。

ここが一番時間がかかるところかもしれません。

自分の作りたいものと見やすさとのバランスをとってください。

段落スタイルのアップデート

書式設定を終えたら、段落スタイルの「アップデート」をタップ

変更した内容が保存されていないと「アップデート」と表示される
アップデートが完了すると、表示は消える

ヘッダ、フッタの時にもありました。

「段落スタイル」

段落スタイルには、「本文」「ヘッダとフッタ」のようにカテゴリーごとの書式設定を保存しておけます。

段落スタイルのところをタップすると、他のカテゴリーが出てきます。

該当する段落スタイルをタップすることで、対応した書式設定を即座に呼び出すことができます。

書式設定を変更しても、アップデートしない限りは元の設定が保持されているため、元の状態に1タップで戻すことができます。

アップデートして初めて保存内容が書き変わります。

もし誤ってアップデートまでしてしまった場合は、cmd+Zや作業画面上部のアイコンから「取り消し」を行えばアップデート前まで戻れます。

テンプレート化の仕方

ここまでの設定を、テンプレートとして保存します。

テンプレートに不要なテキストを削除する

本文原稿用のテンプレートなので、本文は削除します。

ファイル名をタップ → 「名称変更」でファイル名(=テンプレート名)を変更する
フォント名や行数・文字数などの情報を入れておくと後で分かりやすい
ファイル名 →「書き出し」→「Pagesテンプレート」をタップ
「テンプレートセレクタに追加」をタップ
自動的にこの画面が開きます

自作したテンプレートはすべて「マイテンプレート」というカテゴリーに追加されます。

マイテンプレートは、テンプレート一覧の最下部にあります。

「キャンセル」をタップ(Pagesのファイル一覧画面に戻る)

テンプレートを長押しするとポップアップが出てきます。

そこから「名称変更」「共有」「削除」が可能です。

さいごに

これで小説原稿用テンプレートの完成です。お疲れさまでした!

一度テンプレートを作ってしまえば、あとは書くのみ、です。健康的に楽しく原稿作業がんばってください〜。応援しています!

少しでも、iPad/iPhoneのPagesで小説を書く参考になれば嬉しいです!

【Pagesで小説原稿】テンプレート〜入稿用データ作成まとめ
【Pagesで小説原稿】テンプレート〜入稿用データ作成まとめ
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