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オススメ書籍紹介

楽しみながら小説がスラスラ書けるようになる本『たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座』

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今まで我流でお話を書いていたのですが、小説の書き方を学びたいなと思い、Kindle Unlimited対象の『たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座』という本を読んでみました。

30日間の無料体験あり
『たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座』著:田丸雅智

この本は、原稿用紙1〜3枚程度の短くて不思議な小説「超ショートショート」の書き方を伝えることを目的とした本です。

ショートショート作家である著者は、2013年から「ショートショートの書き方講座」と題した講座を行なっているそう。本書はその講座内容をまとめたものです。

作品が出来上がるまでの過程とともに作例が掲載されているので、それを読むだけでも楽しめます。Kindle Unlimited対象書籍なので、手に取りやすいのもグッドでした。

ここからは本の感想や覚えておきたいことのまとめ、ワークを実践して出来上がったお話について書いていきます。

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「ショートショートの書き方講座」について

講座の内容
  • 基本90分(ワークのみにかかる時間は40分)
  • 時間内にアイデア発想から作品完成までを目指す(ひとり1作品)

本書ではワークのみを行うため、「40分の講座」としています。

講座の特徴

「誰でも」「必ず」書ける

ショートショートはほかの小説スタイルと違って短時間で書けてしまうため、作品完成までのハードルが非常に低いです。中でも原稿用紙1~3枚程度の超ショートショートは、本当に誰にでも書けます。

『たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座』第1章 ショートショート作家としての、ぼく

実際にワークを実践したところ、無理なく進められ、1作品書き上げられました。(書いた作品はブログの後半に載せています)

私は長編を書くのが苦手で、少しでも長くなりそうだと感じたら億劫になって止めてしまう癖があります。

ショートショートは短くていいからと気楽に最後まで取り組めました。サッと読み直せて、推敲も苦ではありませんでした。

実際の講座では、小学生から還暦を超えた人まで年齢・性別問わず参加しているそう。どの年代が対象でもワークの内容は同じということから、「誰でも」という言葉は信用できます。

講座を通して学び、磨くこと
  • 発想力
  • 論理的思考力
  • コミュニケーション力
  • 文章力

超ショートショートの創作が、これらの力を伸ばすことに大いに役立つのだそう。

以前読んだ本にも、文章を書くには文章力だけではなくその他の能力が必要だと書かれていました。発想力と論理的思考力は、たいてい書いてあります。これだけいろんな本で取り扱われるということは、やっぱり重要な要素なんですね。

「書くこと」に関する本
書くの「しんどい」→「楽しい」へ変えてくれた本『簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック 文章力の基本』
書くの「しんどい」→「楽しい」へ変えてくれた本『簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック 文章力の基本』
「書けない」私にヒントをくれた文章術の本『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』|小説執筆への活かし方
「書けない」私にヒントをくれた文章術の本『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』|小説執筆への活かし方

ショートショートとは?

本書の主題であるショートショートについて、著者は以下のように定義しています。

筆者の提唱する現代ショートショートの定義
  • アイデアと、それを活かした印象的な結末のある物語
    • 作品に何らかの新しいアイデアが含まれているかどうか
    • そのアイデアをうまく活用した印象に残る結末になっているかどうか

※必ずしも「オチ」がある必要はない(「オチ」も含んだ「印象的な結末」になっているかを重視する)

※分量については様々な議論がなされるものなので定義していない

意外にも文字数は限定されないようです。本書を読むまでは短い話がショートショートなのかなと思っていましたが、そういうわけではありませんでした。

本書におけるショートショートの定義

本書におけるショートショートの定義は、「短くて不思議な物語」

つまり超ショートショートの定義は、「もっともっと短くて不思議な物語」

この定義、私は『世にも奇妙な物語』の「不思議枠」のお話が近いイメージなのかなと感じました。

本書で繰り返し出てくる言葉「とにかく楽しむことを忘れないこと」

本書で何度も出てくる言葉がありました。

それは「とにかく楽しむことを忘れないこと」

著者は作品を書くことについて、「決まりごとは一切なし。何をやってもOK。自由自在に楽しんだもの勝ち。物語の世界には、絶対的に正しい答えや、普遍的な法則などはひとつも存在しない。すべては自分の思うまま」と言っていました。

お話を書いていると、時々、頭が凝り固まってしまい柔軟な考えができなくなってしまうので、これらの言葉を忘れないでいたいですね。

著者のその他の活動「即興ライブ」

筆者は講座のほかに「即興ライブ」という、ゲストと共にその場で作品をつくりあげるイベントを実施しています。

本書では、芸人であり芥川賞作家でもあるピース・又吉直樹さんとの即興ライブの様子と、完成した作品が掲載されていました。

これが、過程も作品自体も面白かったです。物語が組み上がっていく様子を読むだけでも刺激的でワクワクしました。思いもよらないアイデアが次々に出てくるんですよね。発想力がすごい。

できあがった作品(本書に掲載しているのは加筆修正したもの)は、現実的じゃない「不思議」で溢れているのに、入り込みやすく、あっという間に読んでしまいました。

読んでいる間もずっと「どうなっていくんだろう」というワクワクがあって、楽しい時間でした。

【実践】ワークを進めて出来上がったお話

ワークの内容

ワークで行うことは、ざっくりこんな感じ↓です。

  1. 名詞を探す
  2. 選んだ名詞から連想されることを書き出す
  3. 「不思議な言葉」を作る
  4. 選んだ「不思議な言葉」を具体化する
  5. 書いたことをまとめてお話にする

詳細が気になる方は本を読んでみてください。

『たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座』著:田丸雅智

私が③で作った「不思議な言葉」は

目にやさしいコップ

でした。

出来上がったお話

「目にやさしいコップ」という言葉を具体化して出来上がったお話がコチラ↓

『七変化グラス』

それは一見するとただのガラス製の、透明で、目立った装飾もない、シンプルなコップだが、ひとつだけ、他にはない性能がある。

このコップに注いだものは、それがたとえ闇鍋のようになってしまった失敗作のスープでも、たちまち完璧な見た目のスープへと早変わりするのだ。

さらには、コップの形状までも、中身に合わせて変化する。高級レストランなら洒落た模様のついたスープ皿に、家庭なら割れにくいお椀に。洗って乾かせば元の状態に戻る。

このコップがあれば、カップ、スープ皿といった類の食器が不要。ミニマリストから、様々な種類のメニューを取り揃えたレストランまで、幅広くオススメできるコップだ。

しかもお手頃価格。

これだけ便利で経済的なコップだが、ひとつだけ注意すべきことがある。

それは「中身の味は変わらない」ということだ。

コップの性能により変わるのはあくまで「見た目」に関してのみ。本来の味をよりいっそう高めるために使用するよう、使用上の注意にデカデカと書かれている。“このコップは、料理を視覚でも味わうための補助商品です”と。

使い方を誤れば、特に飲食店の場合、クレームが殺到して大変なことになるだろう。

(了)

※日本語がおかしいところはブログへ転記する際に直しました

実践してみた感想

約500字のお話が20分で出来上がりました。

正直に言うと、5分くらいオーバーしましたが……それでもアイデア出しからお話が出来上がるまで合計45分。ワークを進めるだけで本当に書けました。しかも今まで書いたことのないお話、このワークでなければ思いつかなかった内容です。

登場人物を決めてプロットを書くことで膨らませることもできるし、このまま終わらせることもできます。書く力や推敲する力を鍛えるのに最適だと思いました。

数をこなすことで、著者が言っていた「講座を通して学び、磨くこと(発想力・論理的思考力・コミュニケーション力・文章力)」のコミュニケーション力以外はひとりでも向上させられそうです。

書いたお話を外に出す(身近な人に見てもらう、SNSなどに投稿する)ことで、コミュニケーション力も磨けるかもしれません。

ワーク中は「どうなるんだろう」という不安がありつつも、それ以上にワクワク楽しくて、「また次も書きたい」と思えました

書くことを楽しむのが一番

同人活動をしていて、「長編でなければ本にする意味がない」「あの人みたいに長く書けない」みたいな劣等感を一方的に抱くことがあります。

実際はそんなこと思う必要は全くなくて、長いお話を書くのが苦手なら、無理に長くする必要はないんですよね。物語に文字数の規定はないわけなので、短いお話を好きに楽しんで書いていけば良し、です。

ついつい比較してしまうのは悪い癖だとわかっているのですが、私はそういう性質なので「比べない」のは難しいのだと思います。

だから「どれだけ短くても、キレイに製本されていなくても、自分が書くことを楽しめればそれが一番」ということを忘れずに、ことあるごとに思い出しながら物書きをしていきたいです。

「作品を書くにあたって決まりごとは一切なし。何をやってもOK。自由自在に楽しんだもの勝ち。物語の世界には、絶対的に正しい答えや、普遍的な法則などはひとつも存在しない。すべては自分の思うまま」という著者の言葉は真っ直ぐに響きました。講座を通して自由さを実感することができ、心が軽くなりました。

何事も楽しんだもの勝ち。忘れないでいたいです。

ネタが出てこなくなったとき、筆が進まなくなったとき、行き詰まったときに、リハビリとして本書のワークを実践するのも良いかもしれません。

本書はKindle Unlimitedで読めます。気になった方はぜひ一読してみてくださいね。

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